『風立ちぬ』を鑑賞。メディアで喫煙のシーンが多く問題視、とか戦争美化などという言葉を聞いた。なんとなく、そんなのは聞き流していて、なるべく前評判を聞かないようにして鑑賞。
この映画をみて、戦争美化だと批判する、ひねくれた大人がわからない。それともそれを感じられない自分が理解不足なのか、、、いや絶対に違う。ただ、映画の中で彼らの台詞や行動からはそれは読み取れない。それよりも、一番に思ったのは様々な状況で人々がみんな生きていたんだなーって、その強さに驚く。
興味のある事に没頭したいと思う気持ち、人を思いやる気持ち、愛する気持ち、あたりまえだけれど現代と根本は変わらない。ゼロ戦設計(映画の中ではこの言葉は一度も出てこない。1930年、ゼロ戦が作られる初めの時期だから、その言葉自体なかったのかも?)が、人命を滅ぼす兵器と思って作っていない、皆もっと純粋な気持ちでいて。 「戦争という、その時代だったから」という言葉だけではかたずけられないけれど、そうやって生きていくしかなかったのかな、なんて思うし自分が否定する資格もない。 宮崎駿が東日本大震災以降、今はファンタジーを作る時期じゃない、と発言していた。 ファンタジーはなくても、主人公が夢の中出会う、イタリアの飛行機設計者、ジャンニ・カプロー二との場面は、夢あるとんでもなく大きく飛行機で空を飛ぶシーンは爽快でワクワクする。後から知ったけれど、宮崎駿監督が飛行機が好きで昔から書いていたデッサン画らしい。
ジブリ作品に多くみられる 落ちる、飛ぶ、ジャンプする、泳ぐ、流される・・・それらの半端のない躍動感が特徴なんでしょう。
もしかしたら、ストーリー的に子供はすこし難しいかもしれないけれど、それはそれでいいのだと思う。 そういえば子供のお客さんはいなかった!広い劇場に3分の1ほどのお客だったし。ポケットモンスターは満席、そちらの方が子供にはいいのでしょう。 もう少し大人になったら是非見てほしい作品かな。
エンドロールで、声優をしていたのがよくテレビに出る俳優ばかりだったのを知って驚いた。
それはそれで、その知識が無く見れたのはよかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿