2011年5月8日日曜日

50日たって

 震災からもう50日、まだ50日、どう感じるかは自分でもよくわからない。色んな事を感じて見て体験して、誰もがそうだと思うけど生まれてはじめて、おかしくなった。逃げたいけど、逃げ場がなくて、現実じゃないかも、と思い床につくけど、また朝が来て。
中学生の頃、死ぬってなんだろうとすごく考え不安になった。その時の結論はここから自分の感情が無くなってしまう事、って結論づけていた。自分自身の死が理解出来なく、怖かったのだと思う。大人になると、そんなことはすっかり忘れていつも目の前の現実の楽しいこと、悲しい事、仕事や人間関係のことばかりで、(もちろん大切な人をなくした経験はあるけど)よくもわるくも、死についてあんまり考えていなかった。今回の震災で軽々しくこの言葉は使いたくないけれど、想定外の経験をしたから、いっぱい考えた。結局やっぱり死ぬってよくわからない。中学生の時はいなくなっちゃう事、って考えたけれど、亡くなった親族や友人、知り合いの体はそこにあるわけだし、私の中学生の時の答えは違うのかなとも思う。幸い私の知人はすべて見つかった。じゃあ、見つかっていない方々の周りの方々はどう思っているのだろう、って 様々な事を考え続けている。この震災で、津波で持っていかれてしまう人間の命のはかなさも感じた。だけれども、たくましさも感じた。瓦礫を見て、食事をし、子供は遊び、大人も冗談を言って笑う。その中には、家、家族や仕事をなくした方もいる。こんな経験をしたけど、結局どんなに考えても死ぬって、生きるってってよくわからない。でも、この50日で見たこと、感じたことをずっと忘れないでいこうと思う。

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